世界の若者と、ボランティア活動について考える

やしゃごの朝子です。

 

先週から、世界11か国の青年達と共に過ごす1か月間の研修事業のお仕事が始まりました!

 

内閣府によるグローバルユースリーダー事業「シップ・フォー・ワールド・ユース・リーダーズ」。以前は「世界青年の船」と呼ばれていたプログラムなので、ご存じの方も多いかもしれません。

 

私はここで一か月間、「ボランティア精神」という授業科目を担当します。授業は全部で5回。毎回、英語による講義+ディスカッションのワークショップ形式で進めることになっています。

今日は第一回目の授業!


ボランティアの定義や活動意義について、皆で語り合いました。


面白いのは、「社会問題解決のための社会貢献」という意見が出る一方で、「自分のことを深く知る手段であり、自己満足・自己実現」という意見も。

何のためにするか、という点で共通しているのは、「何かを必要とする人々がいて、自分が自発的に貢献したことで、相手が笑顔になる。それが自分にとっても幸せだから」といった意見でした。


また、ボランティアとは見返りを期待しないこと、という意見が圧倒的だったのですが・・・。

 

そこで私から皆への問題提起。

「ボランティア活動とは、【無償】であるべきでしょうか?」

 

これはつまり、活動の「コスト」をどう考えるのかということ。

 

「無償で行う」ことが目的で、かつ短期・単発の活動だったら、いわゆる「手弁当」でよいでしょう。

 

でももし、より専門性の高いサービスを、長期的に社会に提供していくことを目的とするとしたら、現実には、それなりにコストがかかります。

 

この費用調達をどうするのか、その「費用」には人件費も含まれるべきか否か、という視点は、社会貢献活動を組織的に行う上で、リーダーとして実は避けて通れない大事なポイントです。

 

見返りを期待せずに与えるという「利他性」と、その精神性に則りプロジェクトを実施する際に必要な費用調達という「経済性」。この二つの側面を混同することなく別次元のものとしてとらえることが大切です。なぜなら、前者は目的、後者は手段の関係だからです。


「ボランティア活動=無償」と考えている人のなかには、この利他性と経済性を対立するものとしてとらえ、運営費の一部としての人件費の調達・支払の必要性までも否定する人がいます。しかし、両者は相反するものではなく、むしろ補完関係にあるものです。両方を同時に満たさない限り、安定的・継続的な活動は難しいでしょう。