ボランティア、とは。

やしゃごの朝子です。

 

世界11か国の青年達とボランティアについて考える旅。

いよいよ船上研修も終わりに近づき、今日は発表会です。

ボランティアってなんだろう?

 

誰もが知っているようでいて、いざ問いかけられるとはっきりと答えられない質問の一つではないでしょうか。

 

さて、5回の授業を通しての気づきや学びをもとに、彼らはこんな定義を自分たちで生み出してくれました。


『ボランティアとは、世界を変えよう、世界にポジティブな貢献をしようという情熱があり、そのために自発的に行動する人のこと』

 

実は、この発表の準備をしていた時に、「報酬を求めず」という言葉も定義に含めるかどうかで、議論になりました。

 

報酬って、そもそも何を含めるの?

精神的な満足感?

金銭的な収入?

 

そして、ここまでの授業や各地への訪問で、彼らが見聞きし感じてきたことから、こんな意見が出ました。

 

相手の笑顔によって、自分たちも幸せな気分になれること。

活動にはコストがかかるため、どこかから何かしらの方法で収入源を確保せざるを得ないこと。

だからやっぱり、「報酬を求めず」と言いきることには語弊がある。

 

どんな結論に至るかな~と、ドキドキしながら彼らの議論を見守っていた私ですが、そんな風に多面的な視点から捉えてくれた彼らの姿に成長を感じて嬉しかったり。

また、ボランティアをする際、「情熱に責任を伴わせる」ことの重要性についても発表してくれました。


ボランティア活動は、なんとかしたいという情熱と善意に基づいていることが多いもの。ただし、善意でやっていることであっても、理論や責任を伴わない活動は、独りよがりの満足にはなっても、ともに活動するメンバーや、サービスの受け取り手にとって有害なものになる危険性を孕んでいます。

 

では、どんな責任が伴うのか?原発事故後の福島でボランティア活動を行う際に実際にみられた対立課題をめぐるディスカッションからの気づきや、人道支援の質と責任について話した内容もカバーしてくれました。

そして、ともに活動してくれるボランティア達のモチベーションを高めるための、リーダーが身に付けるべきコミュニケーション能力のポイント三箇条についても、上手にまとめてくれました。
 
この20日間で、まったく異なる文化背景や生い立ちの彼らが、「ボランティア」というテーマを通してとことん語り合い、一つの大きな気づきに到達していく様子。それには、互いの意見に真剣に耳を傾け、学び取ろうとする謙虚さや、与え合おうとする誠実さがあってこそ。そんな光景をこういう形で見守ることができるのは、ファシリテーターの私にとって、大きな喜びです。

 

世界はお互いへの理解と敬意で繋がりあうことが出来る。心から、そう思います。