ボランティア活動の経済効果

やしゃごの朝子です。

 

今日は、日本の青年達とともに、スリランカの「National Volunteering Secretariat」を訪問してきました。政府の下部組織として、ボランティアのコーディネート、ファシリテート、そしてボランティアの促進を行う専門機関です。

 

国を挙げてボランティア支援施策を積極的に講じているというのは、非常に先進的な取組です。

 

注目したいのは、ボランティア希望者の登録データベースを運営していること。日本でもJICAがデータベース化を開始することになりましたが、こういった人材データベースを継続して管理・運営・更新するには、運営機関の高い信頼性と安定性が必要とされます。

 

 

さらに注目したいのは、ボランティア活動実績をデータベース化し、その価値を数値換算して、国家経済に対する貢献額を算出する試みも推進していることです。

 

私もNGOスタッフとして経験があるのですが、ボランティア活動を経済価値に換算するというのは、実は非常に難しいことです。

 

どれだけの寄付や支援をいただいたかを公式の報告書に記載する場合、寄付金・助成金などの会計報告が定量的な報告書となります。

 

物品寄付については、市場価格を参考に価値を概算して数値化することもあります(でも、実際にはすべての物品の市場価格を正確に割り出すことは至難の業なので、あくまでも参考数値にしかならないのですが)。

 

でも、サービスを受けた場合、その価値を時給換算することはとても難しいのです。そこで大抵は、どんな人々が、どのようなサービスを、延べ何時間提供してくださり、結果としてどんな効果・成果があがったか、何人の方が受益したか、受益者からはどのような感想があったか、というような記述にとどまってしまいます。

 

ボランティアの価値を経済価値に換算すること自体の良し悪しもあるかもしれません。数字だけが独り歩きしてしまうことの危険性もあるでしょう。それでも、国家が政策として推進する上で、その価値を客観的に把握していくための取り組みとして、大きな評価に値すると思います。この試みが成功し、世界各国で採用されるようになると、ボランティア活動がもたらす経済効果の国際数値比較なども可能になることでしょう。