やしゃごの朝子です。
先日、ゲゲゲの鬼太郎でおなじみの水木しげるさんが大往生を遂げられましたね。
実は仙台四郎についても、作品を遺されています。
本文には、
「仙台の町を歩いていると妙なことに気づく」
「あちこちの店で奇妙な写真が飾られているのだ」
「子どもだか大人だかわからないようなおかしな男の写真だ」
「招き猫とか福助というのならわかるが」
「仙台ではこれが”福の神”というのだから驚く」
「しかしこれが御利益があるというのだからおかしい」
…という出だしで紹介されています。
よほど不思議に思われたご様子ですね(笑)。
子どもの頃から目に見えないものの存在に魅了されてきたという水木先生。
仙台四郎は実在の人物ではありましたが、
仙台四郎がなぜ人々の心に生き続けているのか、という点において、
先生があの好奇心のまなざしを向けてくださる対象となったのだと思います。
ところで、この作品中、四郎の両親・兄夫婦・甥として登場するのが、
私の祖父からみた曽祖父母・祖父母・父にあたる人物達です。
水木先生の二次元世界の登場人物達に、リアルな世界に生きる自分が繋がっているとは・・・。
「祖先を辿ったら、あの目玉おやじと親戚だった」みたいな、異次元世界の捩じれに迷い込んだような気分。
今頃、あちらの世界で四郎さんともお会いくださっているでしょうか。
鬼太郎が生み出されたのと同じペンの先で、先祖を描いていただいたことに感謝しつつ、
謹んで心よりご冥福をお祈り申し上げます。