市民社会組織の立場から、グローバルに声を発信する

やしゃごの朝子です。
 
内閣府次世代グローバルリーダー事業。本日は防災コースの参加青年を引き連れ、国際協力NGOセンター(JANIC)へ。
 
JANICの前理事長で、防災・減災日本CSOネットワーク(JCC-DRR)の共同代表でいらっしゃる大橋正明様より、仙台防災枠組に関する日本CSOによる国際的アドボカシーの成功事例についてご講義いただきました。

JANICは、私が以前スタッフとして勤務していた職場でもあります。東日本大震災以降、緊急支援・復興支援と取り組んできて、近年は国連防災世界会議に向けた防災の提言活動を展開してきたなかで、上司であった大橋さんの強いリーダーシップのもと、その国際潮流のダイナミズムを肌で感じてこられたのは、私にとっても在職中に得られた深い学びとなっています。
2015年に国連で採択された仙台防災枠組みの策定に向けて、原発事故を経験した日本の市民社会組織から提言したかったことは、「災害の定義の中に人災も含めるべき」というメッセージでした。この文言が実際に挿入されるまでの長い道のりには、多くの関係者の熱意と尽力がありました。
普段は草の根レベルで活動する市民社会組織。でも、その声を効果的に束ね、適切な形で発信すれば、国際社会に対して影響力を行使することが可能になります。国連による防災枠組みに、日本社会が経験した原発事故からの教訓が組み入れられたことによって、これを批准する世界中の国家の防災計画の中に、人災に対する視点が盛り込まれていくことになるのです。 
 
身近な防災活動が、グローバルな課題の数々とどういう文脈で繋がるのか、なぜそれらが重要なのか。そして何より、私たち一人ひとりに、世界を変えていく力が確かにあるのだということ。・・・これが、私が未来のグローバルリーダーである青年たちに感じ取って欲しいと願ったことであり、その最前線で日本の市民社会組織を牽引なさった大橋さんにレクチャーをお願いした背景でした。壮大なテーマを豊富な実例とともに非常にわかりやすく解説頂き、お陰様で青年たちにとっても深い学びとなりました。
続く昼食交流会には、JANICやシャプラニールの皆様にもお越しいただき、各NGOでの活動について青年達にお話しいただきました。
また、JANICからお土産として二種類の冊子を頂戴しました。
以前、私のブログでもご紹介した冊子です。日本語のほか各国語に翻訳されており、世界11か国から参加した青年たちに、スペイン語やアラビア語版もご提供いただきました。
そして二冊目はこちら。
実はこれ、私が在職中に担当させていただいたプロジェクト(わざわざ英語版を人数分ご用意くださった大橋さんのご配慮に大感激)!2013~2014年にかけて、東北三県および東京にて支援に関わられた多くの団体のご協力のもと、 一年がかりでまとめたレポートでした。被災現場で活動した多くの支援団体の視点、また支援を受け入れた地元の皆様から出された、沢山の課題を分析して教訓を導き出したものです。支援する側、受ける側。双方にとって適切な活動の在り方について、多くの方に参考にしていただけたら幸いです。
これから社会に出ようとする青年達にとって、NGOの世界は必ずしも身近ではありませんが、社会問題はもとより、地球的課題の解決に向けてダイナミックに活動するNGOの方々は眩しく映った模様。今日の体験で防災についての学びはもちろん、人生の選択肢に関する視野も広がったようです。
 
JANIC在職時にお世話になった皆様に、離職後も惜しみないご協力をいただき、大感謝です。お陰様で、青年達にとって貴重な学びの機会となりましたことに、心から御礼申し上げます。
 
明日はいよいよ横浜に停泊中の船に移動。船上研修が始まります。