千年後に夢を込めて

やしゃごの朝子です。

 

再びこの日が巡ってきました。

 

「人々の心に、明日への希望が灯り続けますように。」

 

そんな想いとともに迎えた、震災5年後の今日です。

 

5年前の今日、私は東京で震災を体験しました。

首都圏も大混乱ななか、仙台にある実家の状況も気がかり。

幸い家族は無事でしたが、想像をはるかに超える情報が次々と明るみになるにつれ、「今、この時代に生きる者として、なにかしなければ!」という衝動を強く感じました。

 

その後の私の人生にとって、それは大きな転機でした。

 

それまで、AIESECJCIといった人材育成を行う組織のメンバーとして、リーダーシップとは何か、組織とは何かを探究し続けてきた私にとって、直後に転職したNGO業界というフィールド、そこで緊急支援・復興支援の仕事をさせていただいたことは、今思えば必然だったかもしれません。

 

防災力=地域力。そして地域力とは、あらゆる単位の人々の集合体(組織)と、そこでの一人一人のリーダーシップの在り方で決まります。

 

最近は人材育成講師として活動するようになったのも、そんな個々人が輝ける組織とリーダーシップの在り方について、多くの人々と想いを共有していきたいと強く願うからです。先日も、世界11か国の青年達を相手に「防災×リーダーシップ×市民社会組織」をテーマに研修を実施させていただきました。

 

また、東北経済の活性化のために、仙台四郎をモデルにしたキャラクターを開発し、活動しているのも、私の中では同じ流れ。これまでの5年間を振り返りつつ、今後の自分は何をすべきか思いを馳せながら、今日を過ごしたいと思います。 

  

 

ところで、昨年2015年3月に仙台で開かれた大イベント、「国連防災世界会議」を覚えていらっしゃいますか?

 

世界中から人びとが集まり、防災の枠組みが話し合われました。

 

その際、日本の市民社会組織からも数々の提言がなされました。私たちが得た教訓を、世界の人々、未来の人々と共有するためです。

 

そこで、会場内の市民が集う三か所に、桜の花をかたどった掲示板が置かれていました。来場者の皆さんからそちらに寄せられたメッセージは、その後、「市民防災世界宣言~千年後に夢を込めて~」と題されて、発表されました。

 

私たち一人一人の気持ちが込められたメッセージ。

少し長いですが、シェアさせていただきます。

 


 

~千年後に夢を込めて~

 

あの千年に一度の大震災から 4 年が経ちました。

私達はたくさんのつらい思いをしましたね。

津波 に飲まれた車、家、人。

今でも続く原発事故の被害。

家族を探しにいって犠牲になった人。

今でも 見つかっていない人達がたくさんいます。

心から、早く見つかりますように。

 

それでも助かった命、大切にしたいです。

苦難に負けない強さと思いやり、大きな助け合い、あの日の悲しみを繰り返さないように。

 

あの怖さ、忘れずにどう活かすのでしょうか。

冷静に命を守り、 助け合って、乗り越える。

今一度備えをしっかりと。

 

わたしたちは絶対に忘れない。

だって、またくるから。

だから忘れないで下さい。

 

自然の前では人 の力は弱いものですね。

でもだからこそ、わたしたちの弱い力を集めて大きな力にするんです。

 

世界のみんな、ありがとう。

本当にありがとう。

たくさんの支援を頂きました。

国境を越えて、人 と人のつながりに心暖まりました。

このきずな、大切にしたいです。

 

だから、わたしたちは助け合います。

毎日の小さな決断に思いやりの心をつむぎます。

みんな一人 一人が意識をもって備えて、協力するのです。

だって、本当に大変な時、助け合いで生かされたか ら。

 

わたし達は絶対に忘れない。

 

わたしたちは立ち直ります。

見ていて下さい。

災害は忘れた頃にやってきます。

いつも笑顔で暮ら せるように、常に防災を意識して、

次の世代へ知恵を、記憶を、語り継ぎます。

「あわてず、落ち 着いて行動するんだよ。」

だから普段の心構えと、災害にあっても負けない心を育むのです。

助け 合って、まちづくり、ひとづくり。

絆を、

思いやりを深く、

見えないものに頼り過ぎないように。

 

あなたも、わたしも、リーダーですよ。

あなたも、わたしも、夢を持って、一緒にやろうね。

 

みんな持っている大切なもの、取り替える事ができないもの。

命です。

大切にします。

ひとりひと りの命。

 

普段の生活って、幸せなんですよね。

「大丈夫だよ。聞かせて。心と心がつながっているの。」

光のように、波のように。

一人一人の優 しい心を未来へ繋いでいきましょう。

 

Love and peace。

ありきたりだけど、世界中が心一つに仲良く暮らせますように。

みんな願っていま す。

その為にわたしたちは違いを受け入れて、笑顔で協力しあいます。

 

明日も「ただいま」って言えますように。

 

 

2015 年 3 月 17 日 市民防災世界会議参加者一同

 

~Dreams for 1,000 years~

 

4 years have passed since that once in a thousand year disaster that caused so much pain.

We’ve seen cars, houses, and humans swallowed by the tsunami.

The disaster from the nuclear power plant accident is still ongoing.

Many were lost looking for family members.

We truly wish that those who were lost are found as soon as possible.

 

We need to cherish the lives that survived.

We will help each other and gather strength and compassion to overcome challenges

so that we don’t experience such sorrows again.

 

How shall ensure that fear we felt was not in vain?

We shall prepare ourselves, in calmness, helping each other to overcome.

Preparation, this is the key.

 

We will never forget.

Because, it will come again.

 

Please don’t ever forget.

We are all weak in the face of mother nature,

yet with our combined powers we can become strong.

 

Thank you to all our friends from all over the world.

We truly thank you for all the assistance we have received.

We were deeply touched by these relationships that know no borders.

We will treasure the bonds that we have built.

Therefore, we commit to help each other.

We will think about others in every small decision we make each and every day.

We will collaborate, with clear intent and purpose.

After all, we are all here because of cooperation during the hour of need.

 

We will never forget.

 

We will recover.

We will show you our recovery.

 

Disasters will come when we forget,

so we will continue to share our knowledge and memory to following generations.

We must live with smiles on our faces but keep disaster risk reduction in mind.

“Don’t panic, be calm and take action.”

We will nurture our preparedness and a spirit that can withstand the impact of disasters.

We will not rely too much on what we cannot see,

but focus upon building our community and our capacity through cooperation,

living our lives suffused with compassion.

 

You and I are both leaders.

With a common dream, let’s take this on together.

 

Life is something we all share,

and is something that cannot be replaced.

We will cherish each and every life that we have.

After all, happiness can be found in our everyday life.

“It’s OK. Listen, my heart and your heart are connected.”

Let us build a bright future with a gentle spirit

that carries us forward like a gentle wave or a beam of light.

 

Love and peace.

It may seem cliched,

but we hope that everyone in the world can live together in solidarity.

We all pray for this.

And for this, we commit to cheerful cooperation,

overcoming all the differences we have.

 

May our loved ones always return home safely.

 

 

March 17th 2015

Participants of Global Civil Society Conference on DRR